こんにちは!元気、のんき、陽気なママブロガーゆうちきです。
2017年このマンガがすごい!のオンナ編1位となった『金の国水の国』を読んだのでレビューです。
「とある国の、姫と若者の物語−」異国感じて旅するような、心温まるストーリーです。
1冊の中に出会いがあって、想いがあって、歴史があって、国がある(あらすじ)
「金の国水の国」は1冊完結の物語です。
あらすじ
とある国の、姫と若者の物語−
敵対するA国とB国が、友好のために国で一番美しい娘と一番賢い若者を送りあって縁談をすることに。
そんな中、A国の姫・サラーはB国の青年と偶然出会い・・・!?
出典:小学館公式サイト
物語の舞台はエジプトを思わせる、砂漠と金の文明国家「A国」と、中国を思わせる豊かな自然と水の国家「B国」。
それぞれの国の事情で出会った「A国の姫サーラ」と「B国の青年ナランバルヤ」。この二人の出会いが国・歴史を大きく変えるんです!
サーラはとにかくおおらかで人の良い面を見ることが出来る子。ナランバルヤは察しがよくて学力とは別に「頭がいい」人。
この二人の魅力があるから物語に出てくる人みんな(最初は嫌なやつ?と思う人でも)が、「いい方」へと引っ張られていくのが気持ち良いのです。
登場人物一人ひとりに想いがあって、すれ違っている
この物語の登場人物はかなりの脇役にも、一見悪役に思える人たちにも「想い」が見えます。その一人ひとりの想いが少しずつすれ違って、誤解が生まれて、大きな溝になっている。
これって現実の世界でも同じことが起こっているなぁと思うんです。
それぞれの立場で「正しい」と思うことをしてるんだけど、それが微妙に噛み合っていないというか・・・
この噛み合ってない部分を変えていくのは、「いいものは良い」と言える素直さと、客観的な視点と、目標に向かって行動する瞬発力、周りの人を動かす起爆剤的な人物。
そんなに難しいことじゃないはずなんだけど、意外とそれらが足りてなくてうまく回ってないことが現実にもたくさんありますね(逆に、上のことさえ揃っていればだいたいのことは解決しそう。無駄なしがらみとかが一番邪魔ですね)
もっと読みたい、という物足りなさが心地良い
物語の設定的にまだまだ世界が広がりそうな、続いていきそうなスケールがあります。
でも、1巻で完結なんですね。
この物足りなさが切なくもあり、心地よくもある。
本当は10巻分くらい読みたい・・・
話の内容とは別なんですが、個人的にツボったのは作者である岩物ナオさんのメッセージ。
難しい背景描いてくれたアシスタントさんに凄く感謝してます。
本の表紙に書いてました。
[voice icon=”https://youchiki.com/wp-content/uploads/2016/11/appletouch.png” name=”ゆうちき” type=”l”]ああ、この物語の作者さんだなぁ[/voice]
と感じさせてくれるメッセージでした!ホントにキレイな風景なんだよなぁ。
では、また!