【体験談】逆子で外回転術を脊椎麻酔で受けたあと、1%以下と言われる術後頭痛になった話
逆子と診断され、「外回転術」という選択肢を提示されたとき、
私は正直、何が正解なのかわからなくなった。
「外回転術」と調べると、出てくるのは医療ミスや裁判の記事ばかり。
痛いのか、危険なのか、受けるべきなのか。
調べれば調べるほど、不安だけが増えていった。
この記事では、逆子で外回転術を受けることを決めた理由から、
手術当日の流れ、実際の痛み、そして1%以下と言われる術後の合併症まで、
私自身の体験を正直に書いています。
外回転術を受けるか迷っている方、
帝王切開と経腟分娩の選択に悩んでいる方にとって、
判断材料のひとつになれば嬉しいです。
36週の健診で「逆子」と言われた
36週の健診で、「逆子ですね」と言われた。
上の子2人のときは一度も逆子になったことがなかったので、正直なところ、いまいちピンとこなかった。
「逆子って、何が問題なんだっけ?」
そんな温度感だったし、「逆子=帝王切開」と聞いても、まあ仕方ないか、くらいに思っていた。
でも、通っていた病院は外回転術を実施している病院だった。
「外回転術」という、聞き慣れない選択肢
外回転術とは、簡単に言うとお腹の外側から赤ちゃんを回して逆子を直す手術。
海外では比較的一般的に行われているらしい。
ただ、「外回転術」という言葉があまりに聞き慣れなくて、
どんな手術なのか全く想像ができなかった。
気になってひたすら検索してみたけれど、日本語の情報は少なく、
出てくるのは日本で起きた医療ミスの裁判のニュースばかり。
正直、かなりビビった。
夫同伴で受けた、外回転術の説明
後日、夫同伴で外回転術の説明を受けた。
- 成功した場合は10万円
- 成功しなくても5万円
- 脊椎麻酔をするため、手術中の痛みは一切ない
- 外回転術が成功しない理由の多くは、痛みでお母さんがギブアップしてしまうこと
- 赤ちゃんの体位によっては受けられない、または成功率が下がる
- 今回は成功率70%くらいはありそう
という説明だった。
お金と出産方法の選択
私はもともと無痛分娩を選択していた。
もし外回転術が成功したとしても、
- 外回転術:10万円
- 無痛分娩:10万円
合計で20万円の手出しになる。
「10万円かけて、逆子を治す必要はあるのか?」
正直、そこはかなり迷った。
でも、考えていくうちに気づいた。
外回転術をするかしないかは、「経腟分娩」か「帝王切開」かを選ぶことでもある、ということに。
選択肢がなければ、当たり前に受け入れていたはずの帝王切開。
けれど調べるうちに、産後の回復のことが気になり始めた。
私は里帰りの予定がなく、手伝いに来てくれる人の予定もなかった。
小学生の子どもが2人いて、平日は夫が仕事でほぼワンオペになる。
そう考えると、少しでも産後の負担が軽い経腟分娩のほうが現実的なのではないかと思うようになった。
それが、外回転術を選んだ一番大きな理由だった。
それともう一つ。
正直に言うと、外回転術そのものへの興味も少しあった。
「お腹の外から赤ちゃんを回すって、どういうこと?」
その様子を見てみたい、というドキドキもあった。
37週1日、外回転術のために入院
37週1日、逆子を治す外回転手術のために入院。
— ゆうちき@オタクママ (@youchiki_99m) July 17, 2025
通ってる病院は麻酔をして外回転の手術をして、何かあればそのまま帝王切開に移れるといいことでチャレンジすることにしました。
37週1日、逆子を治す外回転術のために入院した。
通っている病院では、脊椎麻酔をして外回転術を行い、
もし何かあればそのまま帝王切開に移れる体制が整っている。
手術は1泊2日のスケジュール。
逆子が治ったあとも赤ちゃんと母親の状態をモニタリングし、
問題がないことを確認してから翌日に退院する。
手術前の準備は、ほぼ帝王切開仕様
病院に着くと、入院着に着替え、着圧靴下を履く。
準備の内容は、外回転術というより帝王切開になったときの準備という印象だった。
そのとき助産師さんに、
「もし回らなかったら、◯時頃には生まれるから、旦那さんにも伝えておいてね」
「今日生まれたら、退院はこの日になるよ」
と普通に言われて、
「病院的には、逆子が治らず帝王切開になる可能性も高いと思っているのかな?」
「ということは、今日赤ちゃんに会える可能性もある?」
と、別のドキドキも混ざってきた。
外回転術当日。脊椎麻酔のリアル
分娩台に横向きになり、まずは脊椎麻酔。
背中を丸めるために膝を抱える姿勢になるけれど、
お腹が大きい状態でこの姿勢を取るのは想像以上にきつい。
「動かないでくださいね」と言われていたのに、
注射を刺された瞬間、びくっとしてしまい、私は2回刺すことになった。
(あとから思えば、このとき動いてしまったことが、
後に起きた頭痛の原因だったのかもしれない。)
麻酔が入るとすぐに、歯医者の麻酔のような感覚が腰から下に広がった。
足がぶよぶよして、触っても感覚がない。
片側だけ違和感があったので体勢を変え、
保冷剤を当てて「冷たい?」と感覚チェックをしてから手術開始。
先生がエコーを見ながら赤ちゃんの様子を教えてくれた。
「ここにおしりがあるから、持ち上げてあげて、くるっと回すからね」
イメージ的には赤ちゃんのお尻を支えてでんぐり返しさせてあげるような感じらしい。
でも、足の感覚がないことが気持ち悪すぎて、
赤ちゃんが回されている様子を見る余裕なんて全くなかった。
目を閉じて、ただ「早く終わって…」と願うだけ。
しばらくして、
先生の「回ったよ」という声と、
助産師さんの「おめでとう〜!」という声。
手術が成功したのはほっとしたけど、逆子が治ったことより、
この気持ち悪い麻酔が終わるという安心感のほうが、その瞬間は勝っていた。
手術後、じわじわ出てきた違和感
しばらく分娩台の上で、赤ちゃんの心拍をモニタリングしながら待機。
麻酔が切れるまで、ひたすら気持ち悪く、頭がぼんやりする。
血圧が下がっていたため、体勢をいろいろ変えながら時間が過ぎるのを待った。
注射自体は痛くなかったし、
外回転で赤ちゃんを回すこと自体も全く痛くなかった。
ただ、足の麻痺が本当に嫌で、
この時点で「無痛分娩、考え直そうかな…」と思うほどだった
(無痛分娩は硬膜外麻酔なので種類は違うのだけれど)。
手術後2時間ほどで病室へ移動。
「一番痛いのは、点滴の針が外れないことくらいかな」と思っていた。
その夜、少しだけ頭痛がした。
手術直後の正直な気持ち(リアルタイムの記録)
脊椎麻酔入れてから6時間。やっと足とお尻の痺れが抜けて、ほぼ元通り。
— ゆうちき@オタクママ (@youchiki_99m) July 17, 2025
初めての脊椎麻酔、腰から下が歯医者の時みたいにブヨっとした感覚のない感じになって気持ち悪かった。
注射自体は痛くなかったけど、足の麻痺が嫌過ぎて無痛分娩を考え直すほどだった。
— ゆうちき@オタクママ (@youchiki_99m) July 17, 2025
でも無痛分娩は硬膜外麻酔だから種類が違って、麻酔の抜けるまでなども違うらしい。
翌朝、起き上がれないほどの頭痛
次の日の朝、頭が痛い。
寝ていれば平気だけど、起き上がるとものすごく痛い。
身体を傾けながら、なんとか朝食を食べる。
NSTとエコーで赤ちゃんに問題がないことを確認して、退院。
待合室では、普通に座っていることもできなかった。
診察で頭痛のことを伝えると、
「たまに麻酔で頭痛が出る人がいるんだよね。数日で治るからね」
と言われただけだった。
痛み止めは出ないんだ…と思いながら帰宅。
このときは、まさかここから5日間、起き上がれないほどの頭痛が続くとは思っていなかった。
脊椎麻酔後に起きた「硬膜穿刺後頭痛」
これは、硬膜穿刺後頭痛と呼ばれるものだった。
麻酔を刺したところから髄液が漏れ出すことで起こる頭痛で、
頭痛薬はほとんど効かず、安静にするしか治る方法がないらしい。
発生確率は1%以下。
「それを引いたの?」という戸惑いしかなかった。
術後5日間、ほぼ寝たきり
手術当日の夜から痛みが出始め、
翌日は頭を持ち上げられないレベルの頭痛。
吐き気があり、トイレに行くだけで脂汗が出る。
ひたすら横になって過ごした。
横になっていれば痛くないけれど、起き上がると割れるように痛い。
「怠け病」とも言われる頭痛らしい。
確かに、寝ているしかできない。
でも、起き上がると本当に痛いから仕方ない。
それでも、何もできない自分に罪悪感があった。
無痛分娩の麻酔でも、また同じことが起きたらどうしよう・・・
そう思うと怖くなって、無痛分娩を考え直すレベルだった。
「術後5日で80%は緩和する」という情報だけを心の支えに、
水分とカフェインをとり、寝室に大容量のコーヒーを置いてひたすら寝て過ごした。
夫が在宅勤務に切り替えてくれて、家事もすべて引き受けてくれたから生活は回った。
もし一人だったら、子どもたちの世話も、家事も、何も回らなかったと思う。
6日目、ようやく日常に戻れた
手術から6日目。
まだ痛みは残っていたけれど、起き上がれるようになった。
寝たきりにもいい加減うんざりしていて、
意識的に起き上がって日常生活に戻ろうとした。
その日のうちに、なんとか普通に暮らせるくらいまで回復した。
外回転術を受けて思ったこと
結果として、私は外回転術を受けて良かったと思っている。
逆子が治り、経腟分娩で出産できたことで、産後の回復は本当に早かった。
身体が動く、起き上がれる、日常に戻れる。その差は大きかった。
ただ、同時に思う。
「リスクは理解していたつもり」だっただけで、
「自分がその1%になるかもしれない」という現実までは、正直想像できていなかった。
先生から説明は受けていたし、合併症の話も聞いていた。
それでもどこかで、
「たぶん大丈夫」
「自分は当てはまらないだろう」
そんな気持ちがあったのだと思う。
実際に術後の頭痛で動けなくなってみて、
初めて「手術のリスク」という言葉が、自分の身体の感覚として理解できた。
外回転術を否定したいわけではない。
今でも、あのときの判断が間違っていたとは思っていない。
ただ、もし過去の自分に声をかけられるなら、
「成功率」や「痛みがない」という情報だけでなく、
万が一うまくいかなかったときの生活やサポート体制まで、もう一段深く考えておいてほしいと伝えたい。
この体験から、私が感じたことは大きく3つ。
- リスクは「知っている」だけでなく、「起きたらどうするか」まで考えておくこと
- 成功率や痛みの有無だけでなく、術後の生活まで含めて判断すること
- どんな結果になっても生活が回るよう、事前にサポート体制を確認しておくこと
そして、これから外回転術を受ける人に伝えたいのは、
赤ちゃんが元気に生まれてくれれば、それで十分成功だということ。
後遺症は正直つらかった。
動けない日が続き、不安になる時間も長かった。
それでも、いま目の前で元気に過ごしている娘を見ると、
あの選択に後悔はない。
外回転術を受けるかどうか、正解は人それぞれだと思う。
この記事が、迷っている誰かが自分なりに納得して決めるためのひとつの材料になれば嬉しい。
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